『本宮映画劇場』へカーボン式映写機の特別上映を観に行く
『独居老人スタイル』という本を読んで、いつかは行ってみたいと思っていた、『本宮映画劇場』で終戦記念日の特別上映会が行われるのを知って行って見ました。
東北本線の本宮駅に到着すると、昨日コミックマーケット会場にいたという女学生姿のおじさんがいて驚きました。
駅にある『総山名勝天然記念物 岩角山』の看板。歴史を感じますね。
昔ながらの名所案内が駅に残っていました。悲しいのはバスで20分と書いてありますが、バスは廃線となっているようです。
駅前の石碑によると本宮市は福島県の「へそ」のまちらしいです。
駅前には伊藤久男氏の銅像があり、ボタンを押すと歌が流れます。
駅前からは『銘酒大天狗』と書かれた大きな煙突が見えたので、そちらへ行ってみると
大天狗酒造(株)がありました。
レトロな看板がたまりません。
日立の電気屋さん「すずきでんき」の自動車がSUZUKI
わずか23分でフィルム現像と焼き付けをやっていた時代があったとは今となっては考えられません
世界一はお休みのようです
うなぎ屋さんには高校野球の結果を速報するポスターが貼ってあり、負けた方には容赦なく線が引かれていました。
ちょうどお祭りが行われていましたが、女の子と雪だるまのキャラクターを使ったかき氷屋さん
街中にはNHKの放送を告知するポスターが貼ってありました
本宮映画劇場に到着
上映会を告知するポスターが手書きで良いですね
上映会の内容
炭素棒に高電圧をかけて発光させるカーボン式映写機がカッコイイ
映画館の館内。商店の広告が書いてあるカーテンがたまりません
秋田県大館市の35mmフィルム上映の映画館「御成座」のポスター。その上の金物店の広告がまた良いです
上映前には山田さんの歌とギター演奏
上映終了後には館主の田村さんのあいさつ
なぜか女学生姿のおじさんもあいさつ
コンセントが物凄い年代物で漏電で火事になれなければ良いなと心配になってしまいました
上映会終了後の40分後には、昔の成人映画の上映約10分(オートバイに全裸の女性が乗っているというシュールな内容)もありサービス満点でした。
カーボン式映写機は最近のデジタル映写機のギラギラと目を刺すような光とは違い、やさしい光でした。
やはりフィルム上映は良いです。やはり映画というのはフィルムで観てこそのメディアだなぁと思いました。
昭和のアニメ『春のマンガ祭り』の上映があるということで約2年ぶりに本宮映画劇場へ。
なんということでしょう。駅にある『名勝天然記念物 岩角山』の看板がリフォームされているではありませんか。
無人改札でSuicaの出場機が2台も設置されています。
2年ぶりの本宮映画劇場。103年。
春のマンガ祭りで上映されたのは何と、ディズニーの名作、1938年(昭和13年)制作の『ミッキーの巨人退治』と、1936年(昭和11年)制作の『田舎のねずみ』とアニメ映画の予告篇数本でした。あと、おまけで『秋刀魚の味』の予告篇が上映されました。
アカデミー短編アニメ賞受賞の『田舎のねずみ』は素晴らしかった。昭和11年のアニメが現代でも通用するという普遍的な素晴らしさです。フィルムで観ることが出来て良かった。
1988年7月9日公開の東映まんが祭り『ビックリマン 無縁ゾーンの秘法』『ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険』『闘将!!拉麵男』『仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館』の予告や松竹アニメ映画大会『忍たま乱太郎』『はむこ参る!』『トイレの花子さん』や『魔女の宅急便』の予告もフィルムで観ることができて良かったです。