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2024年の日本の映画入場者数は東日本大震災があった2011年を下回る見込み

TOHOシネマズの2024年の興行成績が出ました。
それによると2024年の興行収入は前年比 90.8%ということで、最終的な2024年の興行結果は1月下旬に発表される日本映画製作者連盟(映連)の全国映画概況を待たねばなりませんが、TOHOシネマズの興行成績から推計すると、日本の映画入場者数は東日本大震災があった2011年を下回る見込みとなりました。
これがどれだけ悪い数字かと言うと新型コロナウイルスの影響で悪かった2020年・2021年を除くと、2001年からの15年間で最悪の数字となります。

出典:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05040/311bb56d/dcfd/4445/affb/5109a62f9fbe/20250109170616079s.pdf

東宝配給作品の興行収入は2024年は前年比117.9%ということで、東宝配給作品の一人勝ちで、他社配給作品にヒット作が無かったということになります。
洋画不振とは言え、ここまで入場者数が減っているということは、映画料金値上げにより有料映画サブスクリプション配信(amazonプライムビデオ、Netflixなど)へ観客流出していると思われます。
個人的にヤバイと思ったのが『侍タイムスリッパー』の興行収入で、「カメラを止めるな!」のようなと形容詞がつきますが「カメラを止めるな!」は31.2億円も稼いだのに、『侍タイムスリッパー』は公開151日間の興収8億7569万円と、大ヒットの目安となる10億円到達が困難な状況です。原因としてTwitterがXに変わる過程で殺伐となり、収益目的の過激な投稿が増えSNS離れが発生し、2018年はネットのクチコミで興行成績31億円行ったのに、2024年では8億円と、映画興行に関してはネットのクチコミのパワーが1/3以下になってしまった感があります。

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