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2024年の日本の映画興行収入・動員ともに前年度割れに

TOHOシネマズの2024年11月までの興行成績が出ました。
それによると2024年11月までの興行収入は前年比 90.4%ということで、12月に超特大ヒット作が出て12月だけで例年の2倍以上の興行収入が出ない限り、2024年の日本の映画興行収入・動員ともに前年度割れになることが確定しました。

出典:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05040/37533057/43ed/420b/8b1f/2f2e9766a029/20241205163853248s.pdf

東宝配給作品の興行収入は11月まで前年比120.3%ということで、東宝配給作品の一人勝ちで、他社配給作品にヒット作が無かったということになります。
ヒット作もアニメかマンガ原作、テレビドラマの映画化作品(ラストマイル含む)がほとんどで、原作があるとは言え実写作品で大ヒットしたのは「変な家」ぐらいで、洋画・邦画問わず、実写作品はヒット作無しと言っても過言では無い状況です。
原因として実写映画を観る層の映画館離れがあり、来年も実写作品が大ヒット作品になるのは困難な情勢です。

アニメ映画も大量生産・大量公開で映画オリジナル作品のヒット作が無い状況で、2025年公開の『「鬼滅の刃」無限城編』が前作よりはヒットしないのが確実な情勢ですので、2025年の映画興行もかなり厳しいのではないでしょうか。
実写映画を観る層の映画館離れの原因として、映画料金2000円への値上げでNetflixなどと比較すると割高感があること、興味がある実写作品が公開されても、公開週を逃すと朝1回か夜1回の不便な時間に追いやられ時間を作って観に行くのが難しいこと、そもそも地方のシネコンでは上映されないことなどが重なり、観に行く気力が無くなり、映画上映情報を仕入れなくなったことがあげられます。これで映画館離れをした人を、もう1回映画館へ来るようにさせることは相当な困難で、今後も実写作品のヒットは難しいと思われます。

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