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さすがに20万円を超える3Dサラウンドは鳴らなかった USB・Bluetoothコンパクトスピーカー「Cear pavé シーイヤーパヴェ」レビュー

クラウドファンディングで注文していた、『見える世界のその先の音が聞こえる。20万円を超える3Dサラウンドが、いつでもどこでも手のひらに。』という凄いキャッチフレーズがついていたコンパクトスピーカー「Cear pavé シーイヤーパヴェ」が届いたので、3日間ほど使ったレビューです。

私はバーチャル立体音響系の技術には興味があって、いろいろ試しているのですが、たいていは謳い文句通りには鳴らないよね、という結果で終わります。特許技術であるCearField方式により『20万円を超える3Dサラウンドが』楽しめるということで、騙されるだろうなぁと思いつつも注文してしまいました。技術的な解説はAV Watchの記事『手のひら1台で超立体!? 独自サラウンド技術のスピーカー「pavé」って何だ』を参照してください。
定価39,800円でEarly Birdの段階で注文できたので15%OFFの33,800円+システム利用料440円=34,240円で入手できました。

ケース付きで良かった。

左右はネットの下にスピーカーの音を通すための筐体穴が空いているのが分かります。

底面。最初、取説も読まずに、この向きで視聴して音がおかしいと思ってしまいました。

裏面。スイッチ類とゴムカバーの下にUSB-C端子とアナログミニステレオ入力端子があります。

MacからUSB接続で音楽を再生する際は、(AppleMusicでDRMがかかっている曲には使えませんが)Audirvāna Originから再生した方が高音質でした。

USB入力のスペックは48kHzと96kHzのステレオPCMのみ。

さて、3Dサラウンドのチェックです。と、言ってもドルビーデジタル(AC-3,E-AC-3)やAAC5.1ch、PCM5.1chの入力には対応していないようですので、ステレオの音を立体的に変換してバーチャル再生する形となります。
この立体音響バーチャル再生系の技術は音響の位相をいじって耳を騙して立体音響に感じさせるので、位相をいじる関係上、どうしても音がオリジナルから変わってしまいます。ですので、音が変わるのはイヤな人は39,800円の「シーイヤーパヴェ」ではなく実売価格2万円のJBL Charge5の方が良いと思います。
「Cear Field」技術は音色の変化は小さいのですが、それでも音が痩せたり、一部のパートの音が弱くなったりします。 
MOVIEモードの再生をいろいろ試したのですが、スピーカーと適切な位置(80cmぐらい)を保たないと、上手くサラウンドに聞こえません。以外とスイートスポットが狭いようです。

MOVIEモードの立体音響のサンプルとして、ステレオスピーカー再生で立体音響が楽しめるローランドの『RSS(Roland Sound Space)』方式を楽曲に採用した、PSY・Sの「Kisses」。シングル盤のみがRSS対応です。音楽配信では『GOLDEN☆BEST PSY・S SINGLES+』の「Kisses」を再生しましょう、立体音響が分かり安いのが2分20秒頃からの楽器とコーラスがぐるぐると回ります。

定番としてドルビーシネマ上映館の本編上映前のトレーラー。YouTubeでは2chドルビーサラウンドの再生になりますが、「シーイヤーパヴェ」で再生するとサラウンドに聞こえます。
 

ドルビーアトモス上映館の本編上映前トレーラー。スイートスポット判別に。鳥の羽ばたく音が上手く回る位置がスイートスポットです。 

シネマサンシャイン平和島にあったimm soundのトレーラー。imm soundはドルビーに買収されてしまい映画館が無くなってしまいました。シネマサンシャイン平和島もドルビーアトモス館に改修されています。

DTS:Xのスピーカーテスト。サラウンドしていますが後方が弱いことが分かります。
 

ドルビーデジタル7.1chのスピーカーテスト。これもサラウンドが耳の横までは来ますが、後ろまでは来ないことが分かります。

最後に、反則ですが謎の立体音響『ホロフォニクス』

アプリを使うと、Auracastにより最大6個のシーイヤーパヴェを使ってサラウンド出来るようですが、ドルビーアトモスのデコードが出来ないシステムに4万円×6個=24万円かけるなら、ヤマハのAVアンプRX-V6A(B) ヤマハ スピーカーパッケージ NS-P41(B) 5.1chをセットで8〜10万円で購入した方がコスパ良さそうです。


総合的な評価としては面白い商品で遊びとして買うのは良いのですが、約4万円かけるなら、普通の良いスピーカーアンプを買った方が音質良いし、ドルビーデジタル・ドルビーアトモスのデコードが出来ないのでサラウンド楽しむなら同価格帯のヤマハのドルビーアトモス対応サウンドバー買った方が良いという中途半端な商品という感じです。

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