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額縁上映となる可能性が高い日本アニメ映画のIMAX上映はオススメできない

『秒速5センチメートル』IMAXレーザー版を観に行ったら額縁上映でガッカリという記事を先日書いたのですが、納得いかなかったので調べてみました。調べる時間に映画3本ぐらい観ることができる時間を費やしたので、本当に納得ができません。

■額縁上映とは?
額縁上映
額縁上映とは、上の写真のような上下左右に黒い枠ができて、一回り以上小さい状態で映画本編が上映されることを言います。
なお、上の写真はIMAXではない通常館のシネスコスクリーンにシネスコの映像を額縁上映した例になります。

私は基本的に日本のアニメーション映画を観る時には基本的に通常館で観ます(※1)ので、IMAXで日本アニメ映画が額縁上映されるとは思ってもいませんでした。そこで、ちょっと調べてみたら、IMAXで日本のアニメーションが上映される時は、ほとんど額縁上映ということでした。


■額縁上映でIMAX上映された日本アニメーション映画の例
すずめの戸締まり(配給:東宝)
・秒速5センチメートル(配給:東宝/新海誠IMAX映画祭)
・天気の子(配給:東宝/新海誠IMAX映画祭)
・君の名は。(配給:東宝/新海誠IMAX映画祭)
・ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(配給:東映)
・シン・ウルトラマン(配給:東宝)※特撮映画
・シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(配給:東宝・東映・カラー)
・鬼滅の刃 無限列車編(配給:東宝・アニプレックス)
君たちはどう生きるか(配給:東宝)→これはIMAX鑑賞して別の記事に書いています
   (他にもあると思いますがネット検索ですぐ出てきたタイトルを掲載)


■額縁上映の理由を聞く
IMAX上映の映画を観ると最後にIMAX上映の品質に意見がある人は、CQO@IMAX.comまでメールをという表示が出ますので、日本語の質問のメールを送ったら回答がありませんでした。かなり前にCQO@IMAX.comまでメールを日本語で送ったら、英語で回答が帰って来たので残念です。
私が観たシネコンの責任者に聞いたところ『上映サイズの間違いではなく「IMAX社の指定により、このサイズで上映している」』ということでした。
真相を知るためにIMAX JAPANに、『IMAX社の指定で額縁上映していると聞いたので、額縁上映の理由を教えてくれ』と電話してみたところ、IMAX JAPANでは回答できないので配給の東宝に聞いてくれとのこと。
そこで東宝に電話してみたら「コロナウイルスが怖いので社員は在宅勤務しているので電話は受け付けません(意訳)」というテープの音声が流れるだけでした。
仕方がないのでIMAXで額縁上映をしている。配給の東宝の100%子会社であるTOHOシネマズに電話して聞いたところ『IMAX版は額縁上映が正しいサイズでTOHOシネマズのIMAXでは全館額縁上映』との回答があり『他の109シネマズとかでは額縁上映ではないようですが』と質問したら、他館の上映サイズが間違っていると自信満々で言われましたので、額縁上映ではないIMAX館は間違えたサイズで上映していることになります。


■結論『額縁上映となる可能性が高い日本アニメ映画のIMAX上映はオススメできない』
理由は分かりませんが日本アニメ映画のIMAX上映は額縁上映が正しい画面サイズとのことでしたので、私はこれから、事前に額縁上映ではないことが分かる場合を除いて日本のアニメーション映画のIMAX上映を観に行くことはしないでしょう。
私が額縁上映やスクリーンマスクの稼働がない映画館を嫌うのは、映像が表示されていないスクリーンの領域が黒浮きして気持ち悪いからです。コスト削減でスクリーンマスクがないシネコンではレターボックス上映やピラーボックス上映はやむを得ないと思いますが、スクリーン全体が黒浮きする額縁上映は何としても避けてほしいと思います。

※1 IMAXだと500円料金が高くなり、貧乏なので、通常料金の大きいスクリーンの映画館を選べば十分。

■黒浮き=画質悪いが良く分かるドルビーシネマのトレーラー(ドルビーシネマで観ないと分かりません)

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