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世界一と言われた映画館 酒田グリーン・ハウス証言集(佐藤広一)

[2017年認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭/1時間7分]
16:9HD/DCP DLP 2K/★★★(3/5)

かつて酒田にあった、映画評論家の故・淀川長治先生が『世界一の映画館』と褒め称えた映画館「グリーンハウス」その関係者のインタビュー映画。
私も世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか (講談社文庫) 岡田芳郎 著が出るまで存在を知らなかったのですが、その本を読んで、まさに昭和20年代から30年代にかけて世界一と呼ぶに相応しいサービス、心意気を提供していた素晴らしい映画館でした。「グリーンハウス」を越える映画館は、まだ日本には存在していないのではないかと、そんな事まで思ってしまいます。

この映画を観る前に世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか (講談社文庫) 岡田芳郎 著を読んでから見ることをお勧めします。残念ながら単行本・文庫本とも絶版のようですので電子書籍版で読むのが手頃です。


世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか (講談社文庫) 岡田芳郎 著電子書籍版より引用

 映写技師たちに責任感とプライドを持たせるために、スクリーンの横に掲示ボードを置くという工夫もした。<只今の映写は、北脇・大田・渡辺>といった具合に、担当の映写技師名を表示し、休憩時間には映写担当者をアナウンスした。名前が出るとなれば、技師たちもそれまで以上に画面のピントや音量などに細心の注意を払うようになる。さらに客席の後方二ヵ所に隠しブザーを設置し、映写に何か問題が発生したときはブザーを押して、映写室に注意を促すようにした。ブザーの押し方で、画面がズレているのか、ピントが甘いのか、久一の指示が即座に分かる仕掛けである。それほどまでに久一は、映写の質にこだわった。

映画の感想は素晴らしいけど、グリーンハウスを全く知らない若い人が予習無しで見て分かるかなという感じがします。不可能を承知で言えば佐藤久一さんが生存しているうちにインタビューをしておけばという物足りなさもありました。

オフィシャルサイト:『世界一と言われた映画館 ~酒田グリーン・ハウス証言集~』劇場公開+地域上映(山形国際ドキュメンタリー映画祭)

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