『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』プラネタリウム特別版
(監督:津田尚克/プラネタリウム制作監督:花光昭典)
[2016・2017年アスミックエース・角川・JR東企画・david production・ビジュアルアーツ(プラネタリウム版制作・配給=D&Dピクチャーズ)/約38分]
郡山市ふれあい科学館/23m傾斜式ドーム(五藤光学SUPER-HELIOS+バーチャリウムII D-ILA 4K)/4Kドームマスター/400円/★★★
◆傑作SF『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜 』のアニメをプラネタリウム化。熱心なファン向けの作品で初見の方にはオススメしません。できれば劇場版『planetarian〜星の人〜 』を鑑賞してからご覧になることをオススメします。
『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』プラネタリウム特別版は4Kドームマスターの全天周映像作品ですが、上映前に、五藤光学研究所の最高峰SUPER-HELIOSの星空を映してから本編でした。
郡山市ふれあい科学館のプラネタリウムリニューアル後の感想を再掲します。
五藤光学の最高峰機種SUPER-HELIOSのプラネタリウム。リアルな星空を再現するのではなく、鮮明なプラネタリウム用の星空を映し出すということでは、世界一の機種ではと思います。
かつて3管式ブラウン管プロジェクターを使用したデジキャンバスという装置を使っていたのですが、老朽化でバーチャリウムII D-ILA 4Kに更新されました。プロジェクターはビクターのD-ILA 4K2KプロジェクターDLA-SH7NLに特殊レンズを装着したもの2台で4Kドームマスター映像を投影。デジタルプラネタリウム バーチャリウムIIの映像と合成しても、ほとんどの星が見えているというのが凄いです。最近のリアル指向のプラネタリウムだと全天周映像と合成すると星が見えなくなってしまう事が多いので、本当に衝撃的なプラネタリウムでした。
本編の感想ですが、『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』のアニメ配信版(約93分)を、短縮して約38分のプラネタリウム作品となっています。プラネタリウムだけ見ても何とかなる作りにはなっていますが総集編分しか味わえませんので、できれば劇場版『planetarian〜星の人〜』を鑑賞してからご覧になることをオススメします。
感想は「ほしのゆめみ」ちゃんの星座解説がもっと聞きたかったなぁという感じです。
技術面で言うと、やはりプラネタリウムのフルドーム用のデジタル投影機(5000ルーメン)だと23mドームスクリーンでは明るさが足りないですね。この規模の映画館ですと33000ルーメンのDLPプロジェクターが使用されるので明るさが足りません。しかしそんな明るさのプロジェクターをプラネタリウムに持ち込むと冷却機構の音が凄くて使えませんが。
欲を言えば星座解説のシーンはSUPER-HELIOSの星空を使ってくれれば良かったのですが・・・
(参考記事)
「planetarian」あの感動を"プラネタリウム"の全天映像で… プラネタリウム化を果たした制作スタッフが魅力を語る(アニメ!アニメ!)
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