『聖の青春』(森義隆)とUDCastによる副音声を試す
[2016年角川ほか製作委員会・文化庁文化芸術振興費補助金2100万円/配給=角川/2時間4分]
ビスタサイズスクリーンにシネスコレターボックス上映/DCP 2K DLP/5.1ch/★★★(3/5)
◆将棋を知らない人が観に行きました。面白かった、けれども詰めが甘いシーンが多すぎる。1996年頃の日本を再現するのは映画予算の関係で厳しいのは分かりますが、せめて上京した駅のSuica専用改札は黒くするとかCGで加工してほしかった。Suicaが導入されたのは2001年からで、当時はイオカードだったので気になって現実に引き戻されてしまいました。
この映画ではスマートフォン用アプリUDCastによる副音声(音声解説)サービスが実施されています。
UDCast /Android版
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料
ちょっとiPhone版で試用してみました。
アプリを立ち上げるとマイクへのアクセスを求められるので『OK』をタップ。許可しないをタップすると動作しなくなってしまいます。
立ち上がったら動作確認を実施しましょう。
『映画・映像』をタップ
あらかじめ見る映画の音声データをダウンロードしておく必要があります。
『聖の青春』では43MBの音声データでした。
そうそう忘れてはいけないのはイヤホンです。
スマートフォンのヘッドホン出力から流れるのは副音声(音声解説)のみですので、映画館のスピーカーからの音をなるべく遮らないイヤホンやヘッドフォンを使った方が良いでしょう。パナソニックの耳掛け式ヘッドホン RP-HZ47とかオープンエアー型のやつですね。
今回、ダイソーへ行って108円で耳掛け式ミニヘッドホンを購入して試用しました。108円と言う事もあり音楽を聴くには物凄く音質は悪いのですが、音声解説のみ聞くには問題無い音質です。
スマートフォンを機内モードにして、予告篇が始まったらアプリを立ち上げ、あらかじめダウンロードしておいた映画を指定して音声ガイドモードにして音量調節しましょう。このようなガイド音声が流れます。
映画泥棒の上映から音量調節用のガイド音声が消え、画面下の時間表示がカウントダウン表示になります。
目が見えない人がここまでの操作を無事に行えるのかどうかも謎です。
そして本編が始まると音声解説もスタートです。テレビドラマやテレビアニメで実施されているような副音声(音声解説)を聞くことができます。この音声解説を聞くだけで目が見えない人は内容が分かるのだろうかと、いつも思ってしまいます。将棋の対戦中にはさみこまれる、時間経過や心情風景のシーンも『派手なスーパーマーケット』(だったかな?、大阪のスーパー玉手のこと)とか『帰宅中の女子高生』(だったかな?)みたいな音声解説が流れます。結局、途中からヘッドホンを外して映画を見ました。気になる電池の消耗率ですが、iPhone SEでの使用で100%→89%と約11%でした。
あと、UDCastの動作で気になったのが、バックグラウンド動作に対応していないのか、画面を消すと動作が止まってしまう点です。映画上映中は画面をずっと表示(点灯)させておく必要があります。どうしてこのような仕様になっているのかが謎です。
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