絶滅危惧種となった街の映画館を描いたライトノベル『路地裏テアトロ(地本草子)』
映画館『川越スカラ座』をモデルにしたライトノベル『路地裏テアトロ』が4月3日発売という記事を書いて、発売されてからすぐ購入したのですが、積んでおく状態で、ようやく読みました。
価格は620円+消費税=670円(消費税切り捨ての書店では669円)
写真のとおり約350ページとちょうどよい厚さの文庫本です。
とても面白かった。ライトノベルレーベルではなくても通用する青春小説でした。
あらすじは、川越の個人経営の映画館『テアトロ座』、その受付の少女に恋した主人公はテアトロ座でアルバイトを始めるが、デジタル上映ではなく35mmフィルムで上映を続ける絶滅危惧種となった街の映画館テアトロ座の閉館の時期がせまっていた・・・という内容です。
フィルム上映時代からの映画館好きなら読んで損はないと思います。ただ、昔ながらの映画館を体験してないと素晴らしさが分からないかも、と思うほど、この2年で映画館をとりまく状況が変わってしまいました。
書店で購入しようと思っても、よほどライトノベルの品揃えが良い書店でないと、もう店頭にないと思いますので、これから読む方は、注文した方が確実と思われます。
この本の雰囲気からネット通販で買うよりも、書店に注文して取り寄せて読みたい本です。
路地裏テアトロ(ぽにきゃんBOOKS) では11分間の朗読が聞けます。
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