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男はつらいよ 葛飾立志篇(35mmフィルム上映)

そういえば『男はつらいよ』シリーズをまともに観たことがなかったな、ということで35mmフィルムで観る機会ももうないかもしれないので観に行きました。

このシリーズは子供の頃、テレビで放映しているのを親が見ている横で最初の方はいっしょに観ているのですけど、途中で寝てしまうので最後まで観たことがなかったのです。


701系に乗って大館へ


大館駅へ到着


コインロッカーに荷物を預けます


駅近くに雪捨て場があるので驚きました


御成座へ到着。iPhoneの地図アプリを見ながら言ったら裏道の方へ連れて行かれました(涙)
手書きの看板がいいですね


入場料は1300円


NTT系のWi-Fiが使えるようです


スピーカーはALTECのThe Voice of the Theatre。津波の被害で今はなき石巻岡田劇場もThe Voice of the Theatreでした。
なんということでしょう、天井にはミラーボールが設置されています


椅子


サラウンドスピーカーは東芝でした


イベント用にビデオプロジェクターと客席後方に音響卓が設置されていました。


はつらいよ
葛飾立志篇
(監督:山田洋次)
[1975年 松竹/シネスコ/1時間44分]★★★★★(5/5)
◆松竹映画の字体が味がある字体で良いですね。
そして始まるアバンタイトル。最初の西部劇シーンが素晴らしい。撮影所のシステムが崩壊した今の日本映画界では、この冒頭の西部劇シーンですら撮影するのに莫大な費用がかかってしまうので撮影困難ではと思ってしまうほど。
オープニングの主題歌もシネスコで見るのが新鮮ですね。アナログ時代のテレビ放送では4:3のアスペクトで放送するために、アナモフィックレンズで広げる前の映像で放送していましたので。
シネスコサイズの画角が良いです。最近のビスタサイズを上下切り取ってシネスコにしましたみたいな映画とは違います。シネスコならではの画角を映画館の大スクリーンで見ると良さが分かります。
本編も素晴らしかった。学問を志す寅さんが起こす騒動が面白い。「わたしの青い鳥」をお巡りさんが歌っているという小ネタもあり。「おまえのようなパンツ野郎とは話し合いにならないよ」というやりとりが絶品です。己を知るために「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり 」学問ってどうやったらできるんでしょう。寅さんは口上がスラスラと出て愛について語れるので、師と呼ばれるほど学があると思うのです。
この頃の墓地は木柱墓がメインで墓石はわずかというのも驚きでした。
小林桂樹さんの田所教授の芸達者ぶりも堪能しました。
シリーズが波に乗っている時の「男はつらいよ」を映画館の35mmフィルムで観ると面白さが際立ちます。

そしてブルドックソースですね。この頃から協賛企業のシステムがあったのかと驚きました。ブルドックソースが事あるごとに登場しますので、最後にはブルドックソースを飲んでしまう人が出るのではないかと心配するほどです。というか、とらやではブルドックソースを瓶やケースで買うほど消費するのかとツッコミたくなります。

<DVDで再見して気付いたブルドックソース>
0:33:59頃 ブルドック中濃ソース
0:46:00頃 ブルドックウスターソース
0:50:00頃 タコ社長がソースの容器をいじっている
0:50:55頃 ブルドックウスターソース
1:01:11頃 ブルドックソースの瓶
1;01:55頃 ブルドックソースのケースが登場
1:13:58頃 ブルドックウスターソース
1:17:04頃 ブルドックソースの瓶
1:35:55頃 ブルドックソースの瓶
気付いてないだけで他にもあるかもしれません。

ブルドック・徳用ウスターソース・ハンディパック1800ml ×3本入り

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