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野のなななのか(大林宣彦監督)

前作のこの空の花 -長岡花火物語が凄かったので、待ちきれなくて一般人向け上映では最速となる芦別市民会館大ホールへ観に行きました。

列車で芦別へ行く場合は、新得駅か滝川駅から根室本線の汽車(気動車≒汽車)に乗ります。
ちょっと時間があったので新得の駅前をぶらぶらと散歩します。


新得駅舎


かちまいのキャラクターがトトロに似ていると思うのは気のせいでしょうか・・・


図書館があったので入ってみます


図書館に入ると、映画の本の企画展が開かれていました。凄い偶然です


昭和37年の北海道映画館マップ。凄い


この頃、芦別市には10もの映画館があったそうです


大林宣彦監督の「時をかける少女」フィルム文庫もありました


『こんな面白い映画を、まだ御覧にならぬお方は、映画を語る資格が有りません!』
「海底二万哩」を見ていない私には映画を語る資格がありません(←伏線)


新得駅前にはトウラムシ温泉から運んできたお湯を使用した温泉があります。が、


温泉のお湯の輸送車が事故に巻き込まれて故障中という衝撃の文章が貼ってありました。


図書館で映画関連の本を読みあさっていたかったのですが、時間になったので1両編成の気動車で芦別へ向かいます。


雪が降った量が分かるように降雪メーターが各駅に置いてあります


映画「鉄道員」で使われた駅舎らしいです


2時間12分ほどで芦別駅へ到着


駅の改札口の年季が入っている案内がたまりません


北海道でこの列車の本数は多い方です(この写真のみ反射を抑えるためにモノクロに加工しております)


駅前には、シャッター通りが広がっています。銀座というパチンコ屋の名前が歴史を感じます


ホテル アシントンという絶妙な名前のホテルがありました


誰もいないシャッター通りに、昔ながらの音質の街頭放送が空しく流れています


歩いてみて、テント屋さんが多いことに気がつきました


除雪グッズを売るお店


驚いたのが、この公衆電話ボックスで、何と中の電話が撤去されていました。災害時に公衆電話がなくて大丈夫と思っているのでしょうか


映画の製作委員会事務局がある「星の降る里 芦別映画学校」


無人の事務局に大林宣彦監督の色紙が展示されていました


年季が入ったポカリスエットの看板


北海道大観音とスキー場。何故か映画には北海道大観音が映っていませんでした。謎です


芦別市の図書館


映画館のない芦別市ですが、市民は図書館ライブラリーで映画のビデオを


視聴覚室が空いていれば100インチの大画面、サラウンドで見ることが出来るそうです


会場の芦別市民会館大ホール


ホールの中は撮影禁止だそうです


『星の降る里・芦別映画 野のなななのか』
(監督:大林宣彦)
[2014年芦別映画製作委員会・PSC/配給=PSC・TMエンタテインメント/2時間51分]
1回目=2014年2月15日/芦別市民会館大ホール/ビスタ/EPSON液晶ビデオプロジェクターEB-Z8450WU/ブルーレイ上映/1300円(前売)/★
2回目=2014年5月17日/ビスタ/DCP/DLPシネマ上映/1300円(前売)/★★/パンフレット1000円(8%税込)
◆「海底二万哩」を見ていない映画を語る資格がない私の感想です。
前作の「この空の花 -長岡花火物語」よりも予告編の出来が悪かったので、物凄く不安だったのですが、不安が的中してしまいました。
『野のなななのか』は正直、約3時間もの時間をかけてやる内容が無いような感じでした。「この空の花」は濃縮された凄い濃い内容だったのですが、『野のなななのか』はセリフで語っている内容は多いのですが、語られている内容が『芦別映画』として薄いのです。芦別じゃなくても成り立つ映画です。これは小学校低学年ぐらいの子供を連れて見に来ている人がいましたが、大丈夫だろうかという内容でした。
ちなみに、「この空の花」にあったような字幕はありません。劇中で登場する『中原中也 山羊の歌』は青空文庫で無料で読むことができます。 
76歳でこんな映画を撮るとは凄いとしか言いようがないですが、プライベートフィルムすぎて、故郷映画とは言えないのではないかと、芦別の人はこの映画を見てどう思っただろうかと思ってしまいました。舞台挨拶で監督が芸術は100年後に評価されるとか煙をまいていましたが。
「DCP制作 IMAGICA」とクレジットにありましたので、フィルムは焼いていないようです。

映画観た後に予告を見直したら『3.11シリーズ Cinéma Guernica 姉妹篇』と書いてありました。
シネマゲルニカについては『スター・ウォーズ』のプロデューサーに「この映画はぜんぶNGだね」と褒め言葉を言った|『サイド・バイ・サイド』公開記念トーク・フィルム派だった大林宣彦監督がデジタルへ移行した理由(webDICE)、『この空の花』特別上映 大林宣彦監督 講演 爆弾が花火に変わったら(シアターキノ)などに解説があります。
なるほど。フィルム焼いてほしい。

(2回目を観た感想)
うーん。1回目よりも面白かったけど、ここまで来ると映画じゃ無くて演劇でやった方がもっと面白くなるのになぁと、余計なことを考えてしまいますね。1周回って映画じゃ無ければ出来ない事をやってなくて、演劇で出来る事を映画にしているという感じがしました。
あと、やはり『芦別映画』であるなら『北海道大観音』に触れないとダメでしょう。カナディアンワールドじゃなくて北海道大観音という黒歴史を無かったことにしてしまうのは、戦争の記憶を無くしてしまうと言うことと同じ事です。
あと、パンフレットのスタッフリストに誤植がありました。
(2回目を観た感想ここまで)

オフィシャルサイト:http://www.nononanananoka.com/


今日は天気も良く暖かくて助かりました。


21時7分の列車で帰ります


前売券買いました。


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2:16:40


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