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遂にこの日が・・・サザエさん、セル画フィルム撮影アニメーションの放送は2013年9月29日が最後

いつかは来ると思っていたXデーが遂にやってきました。

共同通信のスクープのようです。

サザエさんデジタル制作に セル画アニメ姿消す(共同)
http://www.47news.jp/CN/201309/CN2013092701000609.html

共同通信配信記事ですが、47NEWSよりも詳しい内容がサンケイスポーツに載っていました。

「サザエさん」デジタル化でございま~す(サンスポ)
http://www.sanspo.com/geino/news/20130928/oth13092805030016-n1.html

「サザエさん」の制作会社エイケンでは、色彩などへのこだわりから地デジ化以降もセル画制作を続けていたが、専用の画材などの調達も難しくなり、05年からオープニングなど部分的にデジタル制作を始めていた。29日の放送分がセル画での最後の放送となる。

フジテレビ広報部「高画質で楽しんでいただくためにデジタルに移行しました。今後も今までと変わらずスタッフが1枚1枚情熱を込めて作品を描いていきます」

日本のアニメでは最後の砦となっていた「サザエさん」のセル画フィルム撮影での放送が遂に終了することとなりました。
現在放送中のサザエさんでも、スペシャルがデジタルペイントとなり、2〜3週に1回はデジタルペイントの話となり、全回デジタルペイントとなる日は近いと感じていましたので、この日が、いつか来ることは分かっていましたが正式に発表されるとやはり悲しいですね。
富士写真フィルムがセル画用のセルの製造販売をやめてから十数年経ちますので仕方がない話なのですが、これで日本からセル画アニメが消えることになります。(インディーズではセル画アニメが作られる可能性が残っていますが、セル・アニメ用絵の具が入手出来ない状況では困難でしょう)

デジタルペイントの問題点は鮮明すぎで色彩がきつく出て目に優しくない所です。9月29日の放送で本編と予告を見比べて見て下さい、本編はセル画フィルム撮影で予告はデジタルペイントですので見分けがつくと思います。
単純な画質はデジタルペイントの方がよく見えますが、セル画フィルム撮影にあった、画面の温かさ、面白さが無くなっていることが分かると思います。
デジタルペイントのアニメでも1回フィルムに焼いてテレシネして放送すれば良いのですが、コストが割に合わないのでやらないのでしょう。

今年のサザエさんは傑作回がとても多く、スタッフの側にもセル画最後の思い入れがあったのかなと思います。
特に5月26日放送の『穴子さんの指定席』がセル画フィルム撮影で放送された事が嬉しかった。

映画もフィルム撮影・上映は絶滅寸前でデジタルになっています。
映画もデジタル上映は鮮明すぎて映画らしさが無くなりビデオっぽくなってしまいました。
やはりフィルムという透過した映像と、ものすごく小さな鏡(マイクロミラー)を反射して作った映像とでは違うということでしょう。
デジタル撮影で後からわざわざ粒子を入れて画面を汚してフィルム撮影した物に近づけるということをやっていますが、そんな事をするよりもフィルムを焼いて上映して欲しいと思います。

(9月29日追記)
セル画フィルム撮影最後のサザエさんをリアルタイムで鑑賞しました。セル画最終回にふさわしい、素晴らしい雪室俊一先生の脚本でした。制作者側のセル画最終回の思い入れで泣きました。
ノリスケさんオチの思いが重いです。

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