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感想『熱い氷河』を見るサザエさん一家

今日のサザエさんは映画館で映画を見る映画ファンにはツッコミ処満載の神回でした。見逃した方は残念でした。

『穴子さんの指定席』作品No.6957
脚本:雪室俊一
演出:村山修
作画監督:月川秀茂
仕上:鬼沢冨士夫
美術:佐藤博
2013年5月26日18:30〜/16:9HD(セル画フィルム撮影)/★★★★★


アナゴさん「どっかで つまらない映画をやっていないかと思ってね」
マスオさん「つまらない映画だって?」
アナゴさん「面白い映画だと 眠れないからね。 映画館で 眠ると 疲れが いっぺんに取れるんだ。」


この冒頭の会話だけで、今回のサザエさんが、とても面白い回だと分かりますね。超ベテラン脚本家の雪室俊一さんは凄いです。
アナゴさんは恐妻家なので、夜に備えて映画館でわざわざ1800円払って寝ているのでしょう。


磯野家に帰って来て『今の映画館は 座り心地のいい椅子を使っていますからね』という話題を展開するマスオさん。マスオさんも映画館で寝た経験があるに違いありません。


そこから物語は怒濤の展開を見せます。
仕事をサボって映画館で寝ていたところを専務に見つかるアナゴさん。何と専務は休暇を取って映画を見に来ていたそうです。
見に来たのは『熱い氷河』という題名の映画。題名からしてつまらなそうな映画を選んだのに、こんなことになるなんて。
職場で北海道に左遷されると怯えるアナゴさん。
そこへ専務室への呼び出しが来ます。左遷の話が来たと怯えながら専務室へ行くと、専務が「君 今夜 暇かね? では 一緒に 飯でも 食おう」という誘いが。
専務はうまいものを食わせてから左遷の話をするに違いないと怯えるアナゴさん。


うまいものを食べる場所は何と料亭(割烹)でした。畳の広い部屋です。さすが海山商事は一流企業だけありますね。


料亭では専務がベレー帽をかぶった人を連れてきます。
何とベレー帽をかぶった人は映画監督の滝村さんでした。
専務の親友の息子さんだそうです。


滝村監督(声:坂巻学)は「光栄です!会社を サボってまで 僕の映画を見ていただいて」とアナゴさんと熱い握手を交わします。専務も他の映画を見ていたなら左遷だが『熱い氷河』とあらば目をつぶろうと。


その席で滝村監督は客の入りが悪いので他の人に紹介してほしいと4枚もチケットを渡します。
「アナゴ君は 映画館で眠る 醍醐味を われわれにも 味わってほしいと思って チケットを くれたんだよ」とマスオさんが磯野家に持ってきます。
「そうね。どのくらい つまらないのか 確かめてみましょうか」とサザエさん。そこで、サザエ・マスオ・波平・カツオの4人で映画館居眠りツアーが実施されます。



『熱い氷河』と、でかい看板がある映画館です。やはり映画館には大きい映画の看板がある方が良いですね。
ちなみにこの看板の絵を見ただけでは何の映画なのか、さっぱり分かりません。これでは映画がヒットしないわけです。
「さあ 寝るぞ!」とカツオが張り切っていると、突然、滝村監督が話しかけてきます。「ぜひとも 感想を お聞かせください」と、何と滝村監督はアナゴさんの知り合いの4人組から感想を聞くために映画館を見張っていたのです。罠です。


「すいているわねぇ」(推定座席数196席の映画館にサザエさん一家4人を含む観客10人)
ブザーが鳴って、場内が暗くなり『熱い氷河』が始まります。結果は4人中3人が爆睡と、まさに映画館で眠る醍醐味を堪能するサザエさん一家でした。


滝村監督に見つからないうちに帰ろうとするも、滝村監督は近くの喫茶店で見張っていたようで、喫茶店に誘われ感想を話す羽目になって困るというオチの凄い話でした。


ちなみに『熱い氷河』は「小学生には難しい」「船が流氷に閉じ込められている場面(←あのシーンは1週間かかって 撮ったんですよ)」があるという映画らしいです。




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