太平洋フェリー『いしかり』乗船レポート
前回、太平洋フェリーに乗って面白かったので(→太平洋フェリー『きたかみ』乗船レポート)、これは最新鋭の船を体験しなくてはということで『いしかり』に乗ってきました。
元鉄道ファン(マニアの域に達していない)でしたので、寝台特急の楽しさは知っているのですが、いかんせん高いのが難点です。同区間で比較すると寝台特急北斗星を苫小牧(18:06発)→仙台(04:54着)で利用すると23910円(運賃14990円・特急料金2940円・B寝台個室6300円)もかかります。
ところが今回利用した太平洋フェリー『いしかり』は1等インサイド個室1名利用12100円(A期間・インターネット割引)という安さです。港までのバス代を加算してもコストパフォーマンス抜群です。素晴らしい。
苫小牧港のフェリー乗り場は『さんふらわあ ふらの』『いしかり』『シルバープリンセス』の3つの船が並んでいて壮観でした。
前回の反省を踏まえてセンパア液を乗船前に服用。
薬事法改正のせいで、『いしかり』船内売店では酔い止め薬の販売がないので事前に購入しておきましょう。
乗船したら、カード−キーを受け取り自分の個室へ。
ビジネスホテルのツインルームのような1等インサイド個室。1名利用でも12100円(Web割・季節により料金が変わります)という安さ。
トイレ・シャワー付きです。
机もありますので、引きこもって持ち込んだパソコンで仕事をすることも出来ます(携帯電話は圏外です)。
液晶テレビ、地上デジタル放送をフルセグとワンセグを電波の強さに応じて切り替えながら受信してアナログchで再送信することにより画質が悪いながらもテレビの地上波を楽しむ事が出来ます。
船の魅力に非日常の世界ということがあげられると思うのですが、「非常の際の心得」を見ると、非日常の世界に来たなという感じがしますね。
案内に従ってゆくと『旅客脱出集合場所・シューター乗り込み口』に到着します。
差額を船内で支払うことにより、客室をアップグレード出来ます。1等室以下は満室でした。
17:30乗船開始、18:00からレストランの営業が始まります。2000円です。現金のほかにクレジットカード(VISA・Masterのみ)が使えます。JCBカードを使いたい人はフェリーターミナルでの乗船手続き時に購入しておきましょう。
レストランはバイキング形式です。
ステーキコーナーが『きたかみ』と違い奥になってしまい、焼くところをじっくり見れなくなってしまって残念。
食事後は前回は震災後ということで観れなかったラウンジショーへ。
ラウンジショーは岩永倫明さんの演奏。
『青葉城恋唄』『知床旅情』『遠き山に日は落ちて』などの曲を AKAIのウィンドシンセサイザやピアニカ、ピアノ、キーボード、アルトサックス、ソプラノサックスを1人何役で演奏していました。
自販機は割り増しが無く市場価格でしたので安心して買うことが出来ます。
船内の売店では太平洋フェリーのうたのCDが販売されていましたが購入しませんでした。
需要があるのか謎ですがヱヴァンゲリヲンチップスも売っていました(笑)。
『きたかみ』にあったミニシアター(ビデオシアター)はありませんが、ラウンジショーが行われるシアターラウンジ「ミコノス」 で22時から映画が上映されます。が、よりによって「MIB3」とは・・・
映画上映時のシアターラウンジ
センタースピーカーが天吊りされています。ちなみにメインスピーカーはNEXOのPS15でした。太平洋フェリー乗ってスピーカーのメーカーをレポートしているのは私ぐらいだろうなぁ。ちなみにステージ上のモニタースピーカーはビクターでした。
サラウンドスピーカー・サブウーファーも設置されていて5.1chサラウンドで映画を楽しむ事ができます。
「MIB3」でしたので冒頭6分ぐらい観て途中退出しました。DVD上映のようですが、画質・音質共に良好です。前の方に座るとセンタースピーカーが上にあることが分かってしまうので、音響的には後ろの席が良いかもしれませんが、後ろにすると画面が小さくなってしまうというジレンマがあります。
3時間ほど仮眠をして、真夜中のロビーの雰囲気を楽しみます。人がいると撮影しづらい吹き抜けのエントランスも照度を落としているようです。
真夜中のクリスタルピアノ
太平洋フェリー名誉船長のイラストレーター柳原良平さんが壁に直筆で描いたイラスト。日付に注目
真夜中のゲームコーナー。テトリスがありました
パチンコ・パチスロが多いです
共用トイレにはゲロ吐き台も完備でお酒を飲み過ぎても安心
液晶テレビでは船の現在位置が分かります。
真夜中に展望大浴場へ行きましたが、貸し切りならずで残念。ジェットバスでした。
また仮眠をとった後、早起きして日の出を見ます。
朝の『旅客脱出集合場所・シューター乗り込み口』
さて朝食です。
朝食は1000円ですがクルーズパックを利用すると若干割安になります。
ヨットクラブにある雑誌『クルーズ』を借りて、クルーズ船には一生縁が無さそうだなぁと思います。
シアターラウンジで『アーティスト』が見たかった。
乗船時間は長いのですが、感覚的には短い時間で仙台港到着です。もっと乗っていたかったなぁという名残惜しさが、また良いのです。
仙台港で撮影した『いしかり』
2回目の太平洋フェリーも楽しかった。こんなに安い料金で非日常の旅が楽しめるというのは凄いです。
こうなると、『きそ』にも乗りたくなってきますね。
(太平洋フェリー関連記事)
→太平洋フェリー「きたかみ」レポート
→太平洋フェリー『きたかみ』が2019年に新造船に交代するので乗りに行く
→太平洋フェリー『ニューきたかみ』のエコノミーシングルに乗る
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