そんなに映画館文化を壊したいのかTSUTAYAと東宝!!(キック・アス3月4日DVDレンタル開始について)
今日は、とても悲しい出来事がありました。
評判が良いので映画館で観るのをとても楽しみにしていた映画『キック・アス』のブルーレイとDVDの販売が3月18日に決まり、更に追い打ちをかけるようにDVDレンタルが3月4日から始まるそうです。
「キック・アス」が早くもDVD&BD化、ネットのクチコミでも高評価続々。(Narinari.com)
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宮城県で公開されるのは2月12日ですよ。公開から21日でDVDレンタル開始って酷すぎませんか?
もっと言うならDVDレンタル開始後の上映となる、秋田フォーラスシネマパレ(3/5公開)・フォーラム福島(3/5公開)・テアトル徳山(3/12公開)・福井コロナ(4/2公開)で観るのを楽しみにしていた人の気持ちはどうなりますか。
人は何故、映画館で映画を観るのかというと、大スクリーンで観たいからとか、感動共有できるからとか様々な理由がありますが、レンタルビデオ開始後の一番の理由は『レンタルビデオよりも早く映画が観れるから』ということに尽きると思うのです。
昔は映画公開からレンタルビデオになるまで1年以上かかるのが普通でした。いち早く映画を体験できるというプレミアムとして高い映画料金1800円を払っているのです。
しかし最近では公開終了から数ヶ月でレンタルDVDになるのが当たり前となりつつあります。
理由として、映画公開の記憶が薄れないうちにDVDを売りたいかららしいのですが、そんな事をしたら映画館で映画を観る人が少なくなるだけだと思うのです。
昔は映画は映画館でしか観ることができないもので、そのことの為に撮影されてきたのですが、今はDVDを売る為に映画を撮影するのが当たり前の時代となっています。
そうしないと映画が撮れないのですから、そのこと自体を批判するわけではありません。
言いたいのは『DVDになるのは分かっているのだから、せめて映画公開が終了するまでDVD化をすることを黙っていろ』ということです。いち早く映画館で映画を観るのを楽しみにしている観客に映画会社が『1ヶ月後にレンタルDVDでも観ることができるのに、1800円も払って映画見るなんてあんたも物好きだねぇ』と言うのは大変失礼な事です。
その失礼な事をしたのがレンタルビデオ最大手TSUTAYAの映画配給部門であるカルチュア・パブリッシャーズと日本最大の映画会社である販売元の東宝です。
キック・アスの配給権を買ったレンタルビデオ最大手TSUTAYAの映画配給部門であるカルチュア・パブリッシャーズとしては、ブルーレイ・DVDの販売とレンタルビデオで儲けるためで映画館公開はおまけみたいなものですから、映画館で観る人の気持ちなど踏みにじる物でしょう。
でも、映画館で観る観客がいなくなったら映画が制作されなくなりますよ。レンタルDVDで儲けたいというのは分かりますが、映画館で観る観客に対する最低限の礼儀は守って欲しいのです。
次に販売元である東宝。仮にも映画配給で飯喰っている会社が、まだ劇場公開している映画を販売するのは何事だと言いたい。本当にそれでいいのかと。カルチュア・パブリッシャーズに対して、まだ劇場公開している映画だからDVD販売は延期しましょうと提案する立場ではないのですか。
TOHOシネマズで「アリス イン ワンダーランド」のDVD発売発表を受けて映画上映を打ち切りにした会社だとは思えませんね。(映画館ブログの記事より)
まあ日本最大手の映画配給会社である東宝が、映画館で観てくれる観客よりDVD・ブルーレイを買ってくれる観客の方を優先するようでは、映画館の未来は無いでしょうね。
(2014年2月22日追記)
キックアスの続編公開で「キックアス レンタル」などの検索でこの記事に来る方が増えてきたので、iTunesやAmazonインスタントビデオなどの映像配信サービスでキックアスがレンタル出来ます。
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