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感想『バベル』BABEL [PG-12]

バベル プレミアムエディション
(監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)
[2006年メキシコ/2時間23分/字幕=松浦美奈・横]
2007年4月30日/109シネマズ川崎7/ビスタ/DOLBY SRD/★/パンフレット600円
◆こういう映画って何だろう。こういう映画って前にもあったぞ。宣伝やマスコミが絶賛しているのに観に行ったら、すごくつまらなくってガッカリする映画って……(「ぼのぼの」より引用…嘘です)

と、いうわけで私には何も心に引っかかるものが無い映画でした。面白かった人とつまらなかった人に二分されるタイプの映画だと思います。どう考えても日本での公開規模は大きすぎで、ミニシアター系で公開される映画だったら良かったのですが、これが全国250館以上での公開ですからねぇ。私と同じように騙されて観た人はご愁傷様です。

時間軸をいじっているだけでストーリーは難解な映画ではないのですが、その時間軸のずらし方に監督の悪意を感じましたね。そこで、さあ感動しろと言わんばかりのシーンを入れられても醒めてますよ。あと、日本パートには違和感が残ったし、事件の発端となる銃の持ち主が日本人だということにも無理があります。日本人があのカラシニコフ銃を所持することがありえないとは言えませんが・・・そこが日本人の感覚からすると一番の脚本の欠点かもしれません。

オフィシャルサイト(日本): http://babel.gyao.jp/

○光点滅シーンの多さについて

「バベル」の観客、吐き気訴える 名古屋駅前の映画館(asahi.com)より引用

(前略)映画「バベル」の観客5人が「吐き気がする」など体調不良を訴えたことがわかった。映画館は、照明が点滅を繰り返す場面の映像を見たのが原因とみて、観客に注意を促す文書を配っているが、配給会社側は「映画に問題はない」としている。

 映画館が注意喚起しているのは、開始から約1時間20分後、菊地凛子さん演じる耳の不自由な高校生が若者向けのクラブで踊る場面。映像中のクラブの照明が速いスピードで1〜2分ほど点滅を繰り返す。
(中略)
映画館側は28日夕から、「スクリーンから適度に目をそらされるか、直視し続けないことをおすすめします」との文書を来場者に配ったり、上映10分前に係員が客席に向かって説明したりしている。(後略)


この記事を読んでから映画を観たのですが、確かに問題のシーンは光の点滅が多く、しかもスクリーンから目をそらすとストーリー展開が分からなくなる可能性があるシーンなので、スクリーンを凝視せざるを得ないシーンなのです。おまけに重低音も鳴り響くシーンですので相乗効果で気分が悪くなる可能性もあります。仮にこの映画がテレビ放映されると仮定すると、問題のシーンはいわゆるポケモンショックを発端に民放連が作成した「アニメーション等の映像手法に関するガイドライン」に抵触することは明白で、かなりの部分をコマ落とししないとテレビ放送は不可能です。(その前にPG-12の映画ですので地上波での放送は深夜帯でないと無理と思いますが)
配給会社のギャガは問題ないとしていますが、大いに問題があると思います。私は事前情報があったので凝視は避けましたが、凝視すると光過敏性発作が起こる可能性は非常に高いです。ストーリーや映像表現上このような激しい点滅シーンが必要であったかというと、そうでもなく今からでも全国の映画館で注意を徹底する、費用がかかるので無理でしょうが点滅回数を減らしたプリントを作る等の対策が必要と思われます。

<5月1日 23:15追記>
日本公式サイトで光点滅シーンの多さに関連する告知が出ました。

http://babel.gyao.jp/notice/より引用
映画『バベル』をご覧になる皆様へ

映画『バベル』では、徹底的にリアリティと臨場感を追求する監督の意図により、本編中に刺激の強い演出効果が取り入れられております。
本作品は、既に世界40カ国で公開済みで、おかげさまで国内においても大好評をいただいておりますが、既にご覧になられたお客様の一部の方々から、ご鑑賞中にご気分を悪くされたとのご指摘をいただいております。
これから『バベル』をご鑑賞いただくお客様におかれましては、予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

映画『バベル』配給元
株式会社ギャガ・コミュニケーションズ


この告知を書いたギャガは何を考えているのでしょうか?この問題に関する報道内容を知らない人にとっては『本編中に刺激の強い演出効果』だけでは意味が分かりませんよ。
はっきりと[本編中に明滅の激しいシーンがあり光過敏性発作を起こす可能性があります。過去に光過敏性発作を起こした方は鑑賞を控えてください。また明滅の激しいシーンではスクリーンを凝視しないで下さい。]と書くべきではないでしょうか。

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