愛知万博に行きました
最初、愛知万博へは行くつもりが無かったのですが映像系の展示で観たい物があったので行ってきました。
6月上旬に行きたかったのですが、胃を壊したり体調が悪かったりで下旬になってしまいました。
予定が立てられなかったので、パビリオンの事前予約を入れることが出来ず適当に回ることにしました。
6月27日
仙台空港→中部国際空港→名古屋市内(泊)
6月28日
地下鉄東山線で藤が丘駅へ、リニモに乗り換え万博会場駅へ。リニモって要するにHSSTだし、横浜博で乗ったことがあるし目新しさはないよなぁ。建設費や維持費考えたら採算合うのだろうか・・・などと考えてるうちに8時15分ごろ万博会場着。北ゲートへ向かいますが、開場45分前だといのに人がいっぱいます。あぁ、電車の始発で来ないと人気パビリオンは見れないという噂は本当だったのか・・・
配っている紙団扇と会場地図をもらって列に並びます。暑い。暑すぎる・・・名古屋市の最低気温は27.1度だったそうで既に気温30度を超えている予感。
たくさん人が並んでいるのに開場時間が早まることがなく9時ちょうどに開場。手荷物のチェックがあるため列の進みが遅いです、ゲートの中へ入ったのは9時15分ごろでした。企業パビリオンゾーンBへ向かいます。既に日立グループ館は210分待ち・・・空いていたら行こうかと思っていましたが、この時点で断念します。
三井・東芝館へ、10分待ちという表示でしたので迷わず入館します。シアター前の待機口までは10分で行ったのですが、シアター前の待機口でかなり待たされました。待機口から中へ入ると、箱へ顔を入れて写真撮影です。自分の顔がCGになって映画出演できるというシステムですが、あまり意味がなかったかな。
三井・東芝館
『スペースチャイルドアドベンチャー・グランオデッセイ』
満足度★★★
オフィシャルサイト:http://www.mt-expo.com/
20人収容のミニシアターでCGアニメ映画を上映しています。映画の内容はあまり面白くありませんでした。音響は椅子に内蔵したスピーカーから流れますので、迫力がありません。これだったらヘッドホン上映でダミーヘッド収録したものにすれば良かったのに・・・
映画のラストには、ちょっとした仕掛けがあります。その仕掛けが一番面白かったです。
三井・東芝館を出てみると日立グループ館の待ち時間が凄いことに・・・
有料のキッコロゴンドラも20分待ち
今回、万博へ来た目的のひとつであるグローバルハウスへ。ここは整理券を貰わないと入場できません。おまけにコースが分かれていてソニーのレーザードリームシアター(ブルーホール)かNHKのスーパーハイビジョン(オレンジホール)かどちらか1つしか見れません。しかも整理券は時間帯別に配布なので選べません。ただ、配っている整理券がブルーなのかオレンジなのかは看板に書いてありますので、上手く入手すれば2つ観ることが可能です。
とりあえず11:20のレーザードリームシアターが見れるブルーホールの整理券を入手。40分ほど暇ができましたが他のパビリオンを見る暇もないので、ぼーっとしていました。ブルーホールへ行く前に再び整理券の列へ12:10のオレンジホールの整理券を入手しました。
グローバル・ハウス ブルーホール
レーザードリームシアター(スクリーン横50m×縦10m 音響11.1ch)
『2005 Our Planet』(ソニーPCL制作)
満足度★★★★★
ソニーが開発した「GxL」というレーザー光線を利用したレーザープロジェクション方式のプロジェクター3台で横50m×縦10mの超ワイドスクリーンに『2005 Our Planet』を上映しています。
いやー凄い。横50mの画面は凄いです。映像も鮮明で、これならデジタルシネマとして問題なく使えます。ソニーさんDLPに負けないうちに、早く映画館向けのプロジェクターを作ってください。
3台のプロジェクターを使っていますので、平坦なシーンではつなぎ目が気になるのが欠点ですが普通の映画館では1台しか使わないので問題ないでしょう。
『2005 Our Planet』の内容も万博のテーマに沿った学習映画ですが、これだけの大スクリーンで見せられると説得力が違いますね。ちょっと感動してしまいました。
音響も11.1chの迫力があるサウンドが楽しめます。欲を言えばプロジェクターをもう3台増やして縦20mの画面だったら、IMAXシアターを凌ぐ物になったのに・・・
グローバル・ハウス オレンジホール
スーパーハイビジョンシアター(スクリーン横13m×縦7m 音響22.2ch)
『地球・光あふれる惑星』(NHK制作)
満足度★★
NHKが開発したスーパーハイビジョンをビクターのD-ILAプロジェクター(4,096×2,160ドット)で上映します。音響は22.2chでBOSEのスピーカーを使用しています。座席が無く立ち見です。
映像は綺麗ですがレーザードリームシアターと比べるとインパクトが無いですね(こちらの方が映像の精細度が上なのですが)上映内容も美しい景色をただ写しているだけで面白くありません。座って見れるのなら、景色を写しているだけでも良いのでしょうが、立ち見なのですから、もうちょっと面白い物を上映して下さいよ。音響は良かったのですが22.2chの効果が出ているかと言えば正直、疑問です。
次は待ち時間が少ない(それでも20分待ち)JR東海 超電導リニア館へ
JR東海 超電導リニア館
超電導リニア3Dシアター(スクリーン横18m×縦10m)
満足度★
オフィシャルサイト:http://linear.jr-central.co.jp/expo/
JR東海が開発中のリニアモーターカーの走行シーン(CG多い)の立体映画が見れます。偏光メガネをかけて見る方式です。万博のテーマとは全く関係のない、JR東海の企業PR館です。映像的に面白いところもないので、あまりおすすめしません。
次は「夢みる山」の15:00配布の整理券をもらい15:45からのメインシアター「めざめの方舟」を観ます。
夢みる山テーマシアター(積水ハウス・中部日本放送・東海テレビ・中日新聞)
「めざめの方舟:百禽」(押井守総合演出)
満足度★★
オフィシャルサイト:http://expo2005.chunichi.co.jp/
押井守監督のファン以外には全くおすすめできない「めざめの方舟」です。シアターの内容が「靑鰉(しょうほう)-水の記憶」「百禽(ひゃっきん)-時を渡る」「狗奴(くぬ)-未生の記憶」と3つあり約2ヶ月毎に上映内容が変わるそうです。
観覧場所が円筒の廻りから観る「スロープ」と、映像が映し出されている床(プラズマディスプレイ)の上に立って観る「アリーナ」の2つがあります。貰った整理券が「スロープ」だったのでスロープで観たのですが、感想は音響悪い失敗した!!です。14.1chの音響なのですが、スピーカーが柱からアリーナに斜め下向けて取り付けてあり、スロープだとスピーカーの裏で聞くことになり音響がかなり悪いです。床面の映像を観るにはスロープの方が良いのですが、これはアリーナで観るべきでしょう。
どちらで観ても内容はわけが分からないことには変わりありませんが・・・
入口横で会場限定販売のパンフレット700円とDVD2000円を販売していますので買ってしまいましたが・・・しかもDVDは後でコンプリート版DVDが市販されるそうです。
次は三菱未来館へ、約30分待ちでした。
三菱未来館@earth もしも月がなかったら
『もしも月がなかったら』(IFXシアター)
満足度:★★★★
オフィシャルサイト:http://www.mitsubishi.com/expo2005/
もしも月がなかったら地球はどうなっていたかをCG映像で投影するIFXシアターです。
六角形の部屋に3面マルチスクリーンと鏡を設置し、広がりのある映像を楽しめます。
床も鏡で出来ていますので、スタジアムシートではなく平面なので前に座高が高い人が座ると、ちょっと気になります。
内容は良かったのですが上映時間が短いので「これで終わり?もっと観たいぞ」という感じです。音響もかなり良好で迫力があるサウンドが楽しめます。
モリゾーゴンドラで瀬戸会場へ、瀬戸会場に用があるわけではなく、暇つぶしにゴンドラに乗りたかっただけです。すぐ長久手会場へ戻ります。
次は18:15からの「めざめの方舟」です
夢みる山「めざめの方舟:百禽」2回目
満足度★★★★
スロープで観たら欲求不満でしたので、アリーナで2回目を観ることにしました。整理券を配布する人は何も言わないとスロープの券を渡しますので「アリーナの券ください」と言ってアリーナの券を貰いましょう。
アリーナの音響は良いですね。攻殻機動隊(劇場版)を観た人ならニヤリとしてしまう、あの人たちが歌っている曲も堪能できます。欲を言えば、もうちょっと重低音がほしいところです。
映像は、どこを見て良いのかますます分からなくなりますが、アリーナの方が楽しめます。
推測ですけど、アリーナの映像を囲むようにいる人形「六将」の位置が一番良い鑑賞場所ではないかという気がします。お金があるなら、観客が「六将」のコスプレをして「六将」の位置で鑑賞すれば面白かったのではないでしょうか。
次は長久手日本館へ、60分待ちです。
長久手日本館
地球の部屋(360度全天球型映像システム)
満足度★★★★
オフィシャルサイト:http://www.nippon-kan.jp/pavilion/nagakute.php
時間的に最後のパビリオンとなった長久手日本館です。いろいろ展示があるのですが目的は「
地球の部屋(360度全天球型映像システム)」です。長久手日本館サイトには「世界初の360度全天球型映像システム」と書いてありますが、1990年に行われた花の万博の三菱未来館で既に実用化されていたのは気のせいでしょうか。1990年の三菱未来館では4台の70mm映写機を組み合わせて全天球投影をしていましたが、長久手日本館では12台のビデオプロジェクターを組み合わせて投影しています。映像は綺麗ですが、上映時間が短いのが不満です。
と、いうわけで6月の平日だというのに大混雑の愛知万博でした。映像系のパビリオンは外国館以外は、ほぼ全て観ることができたから良かったです。ただ正直に言うと飛行機代+宿泊費+入場料分の観る価値はなかったかな。
ちなみに6月28日は最高気温36.7度の暑さの中、入場者数は91810人でした。3月か4月の平日が一番空いていたようですね。これから先は空くことはまずないと思いますので、万博行こうと思っている人は覚悟を決めて行って下さい。
これから万博へ行こうと思っている人へ少しアドバイスすると、インターネット(携帯電話表示用)で混雑状況が分かりますので(→EXPO2005パビリオン待ち時間)あらかじめ、行く1週間前の同一曜日の混雑状況や前日の混雑状況を調べて行くパビリオンを決めておくと待ち時間でイライラすることはないですよ。
あと会場内にコンビニがありますが、JR東海超電導リニア館前にあるサークルKは分かりづらいです。
コンビニらしくない建物になっていますので写真を載せておきます。
ファミリーマートはグローバル・コモン1のバングラデシュ館の隣にあります。こちらの看板は分かりやすいです
6月29日
今日は帰るだけです。朝の天気は雨でした。歩き回って足も痛いので名古屋市内の見物はなしにします。
まあ、予定どおりといえば予定どおりなのですが。
名古屋駅から第三セクター鉄道の「あおなみ線」に乗ってささしまライブ駅へ愛知万博のささしまサテライト会場となっていますが、目的の109シネマズ名古屋に行くには名古屋駅から歩いた方が早かったですね。
109シネマズ名古屋で映画「宇宙戦争」を観て名古屋駅へ戻ります。
名古屋駅近くのスガキヤへ。ラーメンを食べます。久しぶりに食べるスガキヤのラーメンは美味い!!
名鉄の空港特急「ミュースカイ」で中部国際空港へ
車両の前後にあるディスプレイで前面からの走行風景が見れます
空港ターミナルビルの中を見学します。さすがに新しいだけあって設計が良いですね。関西国際空港のターミナルビルは完全に負けています。京王グループのカレー屋C&Cがあったのには驚きました。
中部国際空港からJALで仙台空港へ帰ります。
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