大阪市立科学館プラネタリウム
2004年7月7日に改装オープンした大阪市立科学館プラネタリウムへ行ってきました。改装にかかった総工費は何と9億8千万円!!私は大阪市民ではないので文句は言えませんが、豪快な税金の使い方ですね。
直径26.5メートルの傾斜型ドームスクリーンで水平式のプラネタリウムとは違いスタジアムシートになっています。そのため上の方に座ると楽に全体を見渡すことが出来ます。科学館の展示場とプラネタリウムは分かれていますのでプラネタリウムだけ観るのに科学館の入館料は必要ありません。
プラネタリウム番組の『星空へのパスポート』を観ました。前半約25分が解説員による星空の解説。たまたま今回の解説員が悪かっただけかもしれませんが、私が今までプラネタリウムで聞いた生解説で最悪な解説でした。こんな解説なら全自動投影の番組を流した方がましです。もうちょっと話術を鍛えてほしいですね。ただでさえ暗くて眠くなるプラネタリウムでこんな眠い解説をされても・・・実際寝てる人もいましたが・・・最新鋭の設備が泣いているぞ。私は近眼なので最新鋭のプラネタリウムと言っても今までのプラネタリウムとの違いは分かりませんでした。
後半約20分は『星空へのパスポート』という自動投影の番組。と思ったらプラネタリウムの投影機は作動していなくて、全天周デジタル画像投影装置バーチャリウムIIの番組でした。バーチャリウムIIは2800×2800ドットのデジタル映像(CG)を6台のDLPプロジェクターで分割投影して、全天周映像を作り出しています。綺麗でリアルな画像は凄いのですが、DLPプロジェクターの明るさのムラが出てしまっているのがかなり気になりました。背景が黒いシーンで背景が完全に黒にならず、灰色になってしまっています。何とかならなかったのでしょうか。
『星空へのパスポート』はアメリカ自然史博物館のヘイデンプラネタリウムが制作した「Passport to the
Universe」の日本語吹替版でナレーターが坂本龍一でした。2000年制作の番組らしいですが、古びていないですね。コンピュータシミュレーションによる宇宙を旅行するとどんな星空が見えるのか体験することが出来ます。ドームスクリーンの特性で立体映画ではないのに、立体感がある迫力ある映像を楽しむことが出来ました。この映像を観るだけに600円払っても惜しくないでしょう。ただ、翻訳が直訳調なので日本向けにストーリー展開がある台本を作り直してほしかったというのと、ナレーターは坂本龍一ではなくてプロのナレーターを起用すべきでしたね。
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