« 感想『アップルシード APPLESEED』 | トップページ | 新型AirH"PHONE「AH-K3001V」発売決定! »

感想『名探偵コナン 銀翼の奇術師』ネタバレ注意

(監督:山本泰一郎)
2004年4月19日/WMC茨木7/ビスタ/DOLBY SRD-EX/★/パンフレット500円
[2004年小学館・読売TV・TMSほか製作委員会/1時間48分]
◆いや、今回の映画は推理物としてはテレビの1話分ぐらいしか内容がなく、飛行機もののパニック映画をやりたかっただけだろうという感じですね。でも飛行機パニック映画としては、全日空のハイジャック事件(犯人が飛行機を操縦しようとした事件)や 2001年9月11日のアメリカの世界貿易センタービルへの事件後に作られた映画としては検証がお粗末でなっていません。10年前なら良かったかもしれませんが、もうちょっと航空機検証を真面目にやってよ。

(以下航空機検証についてネタバレします。映画を見ていない方は読まないで下さい)

フィクションでこんな事を指摘してもしょうがないことは分かっていますが、この映画を見て全日空ハイジャック犯のような犯行を思いつく人が出そうなのであえて書いておきます。私もそんなに航空マニアという訳でもなく、エアラインという雑誌を書店で立ち読みする程度なのですが、知識がない私でも分かった範囲で映画と違う部分を書いておきます。

まず、航空会社の関係者が見たら怒りそうなことから。
操縦中、機長が寝不足で副操縦士がコーヒーを飲みましょうかとスチュワーデスを呼びますが、これは現在、国内線の航空機では行われていません。ハイジャックを防ぐため飛行中はスチュワーデスでもコックピットには入れない決まりになっています。羽田−函館線のような飛行時間が1時間ちょっとの路線では飛行中に操縦室のドアが開くことは無いわけです。機長や副操縦士の弁当や飲み物は駐機中に操縦室に積み込まれています。
また、元スチュワーデスの人を操縦室に入れましたが、事前許可を取っていない人を操縦室に入れることはありません。あれを実際に機長が行った場合は規則違反で航空会社から処分、国土交通省の事情聴取、最悪の場合は免許剥奪となる可能性があります。
これが、見ていて怒りを覚えた描写で、内容が子供に鵜呑みにされたらどうすると思ってしまいました。2001年9月11日のアメリカの世界貿易センタービル事件後で対策が取られた後なのですから、フィクションとしても許されないでしょう。

あとは、些細な点で、急減圧があっても酸素マスクが降りてこないとか、上空で飛行機の扉空けたら人間立っていることは出来なくて、機外へ吸い出されるだろうとか、素人に操縦させるのなら悪天候の函館ではなく新千歳へ行かせるだろうとか、室蘭も新千歳も大して距離変わらないだとか、コナンが飛行機の操縦は許すとしてもスイッチの場所やら操作方法詳しすぎとか、蘭ねーちゃんはいつ操縦を覚えたのかとかツッコミどころが盛りだくさんでした。まあ、ここら辺はフィクションだからと許せる範囲かもしれませんが。もっと詳しい航空マニアの目から見たらおかしな事が沢山あるのだろうな。

|

映画感想2003-2004」カテゴリの記事